no-image

第三十一期竜王戦第三局一日目

第三十一期竜王戦第三局

封じ手の局面は羽生竜王が☗3七角打とした局面である。

 

評価値は後手に少し傾いているが、これは感覚的にもわかりやすいと思う。というのは、先手は純粋な桂馬損をしている上に持ち駒の角を手放しているからである。

といっても、角の睨みが強烈なので打ったこの角が働くような展開になれば先手有利になると思われる。

個人的には広瀬八段の振り飛車穴熊を見たかったのだが、三局連続して角換わりの将棋になってしまった。更に、第一局・第二局に引き続いてまたもや羽生竜王が攻めている格好になってしまい、順位戦や他の棋戦で魅せてくれていた広瀬八段の攻める将棋が見えてこない展開となっている。

コンピュータによる見解

*検討 時間 23:57.7 深さ 33/52 ノード数 3993087373 評価値 -296↑ 読み筋 △3三桂(21)

いつもどおり、最強と謳われるorqhaを用いて解析を行った。

AlphaZeroの牙城は崩れた!?

40億ノード読ませた結果、最善手は☖3三桂と導き出した。

その他には☖8六歩や☖4二玉を推奨している。

途中経過

局面図は羽生竜王が☗4六桂と跳ねた場面である。

コンピュータはわずかに先手が指しやすいと評価している。確かに拠点の歩が二枚残っているのが大きく、後手がこれらをすべて正確に受けるのは難しい気がする。

一歩間違えると先手有利な局面に変化していきそうだ。

初級者の方で☗4六桂に代えて☗2二銀打のような手を考える人もいるかも知れないが、これは当然☖同歩とはとってくれずに☖4一玉と手順に相手玉に逃げられてしまうのでダメ。王手は追う手というまさに格言通りの悪手である。

▲4六桂は銀取りよりも次には▲3四桂が厳しい。△8八歩▲同玉△6九角▲3四桂△4一玉▲2二歩成△同歩▲4二桂成△同玉▲2二竜は先手よしだ。「▲7三角成△同金▲4六桂はさすがの攻めでした。形勢は先手よしです」と飯塚七段。角損でも先手の攻めがつながる可能性が高く、7三桂を取ったことで△6五桂の反撃も消している。

記事は以上。