ラッシュの乱獲にブレイクスルーが到来したかもしれない

Nintendo Switch

ラッシュの謎の挙動

ラッシュについては以前検証し、100秒x60Fで6000F中にキンシャケが30匹しか出現しないということを突き止めました。最後のキンシャケは出現したと同時にWAVEが終わってしまうのでたおして運ぶのは不可能なので、理論値は29*3=87だと考えられていましたが……

31匹目のキンシャケ

実はSalmon Statsでは31匹目以降のキンシャケが出現された記録が複数確認されています。1匹くらいの違いであれば非同期によるバグのような現象かとも思っていたのですが、調べてみると最大で33匹のキンシャケが出現したWAVEがあることもわかりました。

1匹くらいなら特殊な状況なのかなあという気がしないでもないのですが、3匹も増えているとなにか別のロジックが働いている気がします。

ラッシュにおける用語まとめ

今回発見した新たなるロジックを解説するために、以下の用語をきちんと理解しておく必要があります。

間引き

ザコシャケをたおすことでキンシャケの出現確率を上げるためのテクニックとして考案された。現在ではキンシャケは確率で出現するわけではないことがわかっているので、本来としての「間引き」の効果は全く得られない。

現在における「間引き」の効果はシャケの同時存在上限32匹に達しないために予めザコシャケをたおしてリソースを確保する手段として使われている。ただし、上限枠32匹を埋めるためには「全くシャケをたおさない」というありえないような状況を約5秒間も継続しなくてはならない。

ラッシュのシャケは移動速度が早いのでポラリスとドンブラコの通常以外で間引きでリソースをあけることはそこまで重要ではなく、納品ペースを維持できているのであればやれるならやったほうがいいというレベルである。

ただし、後述する「渋滞」によってシャケがコンテナ横までくるのに5秒以上かかるような状態を阻止するために行う「間引き」は大変に効果があることがわかっている。

渋滞は通常ラッシュでしか発生し得ないので、間引きが必要なのは通常ラッシュ場合のみである。

同時存在上限

キケン度MAXにおけるシャケの同時存在上限は32匹である。

ラッシュは10Fで一匹のシャケ(キンシャケ)が生成されるため、32匹のリソースを埋めるためには約5秒かかる計算になる。

シャケの出現位置からコンテナ横まで5秒以上かかるステージ以外は基本的にはこの上限は気にしなくて良い。ただし、同時存在上限はタマヒロイと共有しているため、金イクラが三つステージに落ちている状態だとタマヒロイが三匹出現してしまい、その分だけラッシュのシャケが使えるリソースが減ってしまう。

タマヒロイ効果

タマヒロイによって同時存在上限が使われてしまうことにより、ラッシュの生成速度がどんどん落ちていく現象。

拾えない金イクラを回収しにきたタマヒロイを無駄にたおすと、またタマヒロイを出現させるなどの悪循環を生む。ただし、これを逆用してクリアが困難な状況におけるラッシュイベントを易化させることができる。

敢えて金イクラを放置することでタマヒロイをたくさん出現させ、ラッシュの生成速度を下げることで安全になるからである。

満潮ではタマヒロイがあっという間に回収するためタマヒロイ効果が長く続くことは基本的になく、湧き位置がコンテナに近いので同時存在上限に引っかかることもあまり考えなくて良い。つまり、通常ラッシュの場合での現象である。

渋滞

曲がり角などでシャケが身動きが取れなくなり、コンテナ横に寄ってくるのに非常に時間がかかる状態のこと。

これが発生すると容易に同時存在上限に引っかかってラッシュの生成が止まってしまう。満潮では考える必要がないので、通常ラッシュの場合限定の現象である。

キーはタマヒロイ

以前の理論値検証では意図的にタマヒロイが発生しない状況を作り出していたので、あるロジックが働いてラッシュが理論値とズレているのであれば、それがタマヒロイによる可能性は極めて高いです。

が、タマヒロイはタマヒロイ効果(Snacher Effect)によって本来ザコシャケがでるところを食いつぶしてしまうだけで、キンシャケの生成速度を上げる効果はないように思われました。

しかし、ここである「タマヒロイがキンシャケの生成速度を上げている」という仮定が正しければ一つの仮説が浮かび上がるのです。

タマヒロイもザコシャケ扱いされている

ラッシュにおけるキンシャケはザコシャケが19匹出現したあとに20匹目として出現することが解析から知られています。

シャケは合計32匹しか同時に出現できないので1秒で6匹出現するシャケは約5秒で同時出現上限に達してしまいます。金イクラを放置するとタマヒロイが湧き、タマヒロイはラッシュのシャケと違って移動速度が遅いので放置すればするほど本来ザコシャケが湧いたはずのリソースがタマヒロイに奪われてしまい、生成速度が下がるというものでした。

ただし、満潮においてはシャケの出現場所からコンテナ横までに5秒もかかるようなステージはなくシャケのリソースに十分余裕があるためガンガン拾ってタマヒロイを湧かないようにしなくても大丈夫で、通常の場合にはこのタマヒロイ効果が厄介になりそうだというのが通説でした。

じゃあやっぱりタマヒロイは生成速度を下げるだけじゃないのかって思われるかもしれません。そこで発想を転換させるのです。「タマヒロイが出現することでタマヒロイもキンシャケ生成のためのザコシャケ19匹にカウントされているのではないか」と。

事前研究

ガンジーさんと雑草さんが事前研究をしてくださっていたのでその結果を引用する。

タマヒロイの生成速度

ラッシュのザコシャケは10Fで1匹出現することがわかっている。では、タマヒロイはどのくらいのスピードで生成するのだろう?

これは非常に難しい問題で、タマヒロイの挙動もさることながら検証が殆どできないことがさらに解析を難しくしている。

一応、自分が前調べた感じでは212Fで一匹のタマヒロイが出現するようだ。ラッシュのザコシャケが10Fで一匹出現することに比べるとこの速度は非常に遅く、キンシャケ生成速度を上げるための要因には成りえないと考えるかもしれない。

ラッシュの生成速度の21分の1しかないのであれば、キンシャケを増やす効果がたったの5%しかないからだ。

ところが、同時に湧くタマヒロイには制限がないこともわかっている。ラッシュは同時に1匹しか湧かないが、タマヒロイであれば1Fで32匹湧くことも可能だということだ。

しかもラッシュはドロップする金イクラ三つが別オブジェクト扱いなのでキンシャケを一匹たおすと「212Fごとにタマヒロイが三匹出現する状態」になることがわかる。こうなれば約70Fで一匹出現する計算になり、寄与率は15%近くに達する。

これは一匹のキンシャケ分のイクラを放置した場合の計算であり、キンイクラを放置すればするだけこの効果は大きくなっていく。

文章だけではわかりにくいと思うので、どういうロジックになっているか図示することにした。

本来は190Fで19匹のザコシャケが湧かないと出現しないはずのキンシャケが、この190Fのどこかで三匹のタマヒロイが出現することにより「19匹のシャケが湧いた」という状態を160Fでつくりだすことができるのだ。

注目すべきは、タマヒロイはこの160F中であればどこで出現しても良いということだ。キンシャケが出現する間隔の間にタマヒロイを湧かせることができれば、それだけでスピードアップができる計算になる。

ではなぜタマヒロイ効果が起きるのか

しかし、金イクラを放置してタマヒロイを湧かせれば湧かせるだけキンシャケが増えるのであればタマヒロイ効果は発生しないはずである。

実際にはタマヒロイ効果でキンシャケ生成速度がひどく鈍ることが知られている。これはなぜだろう?

内部解析ができていないので全ては推測になるのだが、ガンジーさんにより「タマヒロイによってキンシャケが置換されているのではないか」という説が唱えられた。

つまり、先程はザコシャケが発生するはずの190Fのどこかでタマヒロイが発生すればキンシャケ生成速度を上げることができるはずだと解説したが、運悪く200F目でタマヒロイが出現した場合はキンシャケが出現するはずだったのにタマヒロイに置き換わってしまいキンシャケがでなくなる、と考えるのである。

まだまだ仮説の域を超えないものの、ロジックがそうなっている可能性として考慮には値するだろう。タマヒロイ効果はまだ未解明で確かに興味をそそられる分野ではあるがそもそも、本記事の趣旨はなぜタマヒロイ効果が起きるかではなくタマヒロイでラッシュを効率化できるかという内容なのでここでは解析・解説は割愛させていただく。

ラッシュの新定跡「割り込み」

このタマヒロイの割り込みによりラッシュをKSK(加速)させることができるのであれば、すぐに納品できるところにあえて金イクラを放置してタマヒロイを湧かせることで31匹目のキンシャケを生成することができるのではないかと考えました。

ただし、この作戦にはいろいろ注意点があるのでそれを解説します。

まずはその前に、解説で用いているいくつかの「仮定」について説明します。

タマヒロイはキンシャケをたおした瞬間に発生する

今回はラグ0でたおした瞬間に三匹出現すると仮定しました。

タマヒロイは212Fに1回出現し、同時出現上限はない

同時出現上限がなく、(最初にドロップした三つの金イクラに対して)三匹が同時に出現すると仮定しました。

タマヒロイは212Fに1回しか出現しない

212Fに1回しか出現しないので、本来のラッシュのキンシャケペース190Fよりも遅いです。KSKのためには最低でも190F以内にタマヒロイによる割り込みが発生しないといけないので、一匹のキンシャケからドロップした金イクラ三つを放置しているだけでは常にこの割り込み効果を得ることはできません。

タマヒロイはたおさなくてはいけない

タマヒロイをたおさずにいるとやはり「190F以内にタマヒロイを湧かせる」ということができなくなり、単にタマヒロイ効果を生むだけ(満潮では起きにくいが)なので、タマヒロイはたおさなくてはいけません。

金イクラを持って帰られてはいけない

遠くで回収しにくいなという金イクラは通常ラッシュであればタマヒロイ効果を防ぐためにさっさと持って帰ってもらうべきですが、満潮であれば枠に十分余裕があるため考えなくて大丈夫です。

遠くのイクラに群がるタマヒロイはたおしてあげることで割り込みタマヒロイのための口寄せとするのが良いでしょう。

実践動画

理論値超え90納品の割り込みロジック

どのステージでも利用できるのか

残念ながら全てのステージで使うことのできる万能の戦法ではない。タマヒロイを常に湧かせ続けてたおす必要がある以上、タマヒロイが湧く位置とコンテナが近くないといけない。

なので、タマヒロイの湧き位置とコンテナが遠すぎるドンブラコでは利用することは不可能だ。予め100秒間の間ターゲットがつかないことがわかっているプレイヤーがいればずっと前に居座ることで擬似的に割り込みを起こすことはできるだろうが、事前にしる方法がない以上、不可能である。シェルター種のパージであれば一定の効果は挙げられそうだが、どのくらいの効果があるのかは謎である。

また、全てのステージに置いて通常潮位でもやはりタマヒロイの湧き位置とコンテナが遠すぎるので使うことはできない。ドンブラコ以外での満潮ラッシュで使える技だということを覚えておいてほしい。

今回は理想状態をつくりだしているため90納品が比較的簡単に達成できたが、この割り込みによって今まで75納品だったものを85納品にするほどの効果はないように感じている。最高値を更新するためには「割り込みによってキンシャケが割り込まれない」という運の要素がどうしても必要になってくるからだ。

しかし、65納品を75納品にすることは可能だろうし、満潮ラッシュの平均納品数を伸ばすことには大きく貢献するだろう。

次の記事ではどのくらい金イクラを残すことでどのくらいの期待値が得られるかを計算したいと思う。記事は以上。

コメント

タイトルとURLをコピーしました