超速 #2 攻めの手筋

超速研究の第二回は居飛車側からの攻めの手筋について学ぶ。

  1. 押さえ込み
  2. 攻めの手筋

4四銀飛車先交換型

△8二玉 ▲5五歩打 △7二銀 ▲5八飛

後手は△8二玉と玉を囲う手が最終力候補。それに対して先手は▲5五歩打と打って飛車の利きを遮断する。相手に一歩持たれるのは若干損をした気もするが、五筋の位を取って満足する。

後手の持駒:歩
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v飛v金 ・v桂v香|一
| ・v玉 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・v歩v角v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v銀v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 歩 ・ ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 銀 ・ 銀 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 桂 ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ 金 ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
後手番
手数=29 ▲5五歩 まで

ここからの変化は何通りもあるが、△7二銀と美濃囲いを完成させる手には▲5八飛とまわって5筋を逆襲する。ゴキゲン中飛車はそもそも5筋を突破する狙いを持った戦法だったのでこの逆襲は非常に気持ち悪いはずだ。
ここから△3二金などとする手には▲5四歩からの▲4五桂の手順が気持ちの良い責として繋がる。拠点の歩を活かして銀などを打ち込んでしまえばあっという間に先手勝勢である。

後手の持駒:歩
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金v飛 ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・v角v金 ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ 歩v銀v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ 桂 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 銀 ・ 銀 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ 飛 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ 金 ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
後手番
手数=35 ▲4五桂 まで

上の局面は先手の攻めが繋がった形であり、△3三桂 ▲同桂成 △同角 ▲4五桂打 △4二角 ▲5五銀左 とどんどん攻めてゆく。

後手の持駒:桂 歩
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金v飛 ・ ・ ・v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・v角v金 ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ 歩v銀v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 銀 桂 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ 銀 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ 飛 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ 金 ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
後手番
手数=41 ▲5五銀 まで

先手が圧倒的に有利というわけではないが、変化が少なくこの手順が指しやすい気がする。また、間違える局面も少なく主導権を握ることができるはずだ。

4四銀型

銀対抗と呼ばれる形で、対超速でゴキゲン中飛車側の採用率が最も高そうな(個人的感想)戦法である。

後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀 ・ ・v金 ・v桂v香|一
| ・v玉v金 ・v飛 ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・v歩v角v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v銀v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 銀 ・ 銀 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 桂 ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ 金 ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
後手番
手数=25 ▲3七桂 まで

この局面から考えられる手は△3二金 ▲5八金 △5一飛 ▲2九飛 など。
△3二金は中飛車は左金の使い方が難しいため、こちら側の守りに使うのが一般的。▲5八金も先手が離れ駒をなくす手として一般的な手である。

先手の狙い▲4五桂

先手がやりたい手としては▲4五桂が考えられる。
▲4五桂からの攻めの一例は以下の通り。

後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・v飛 ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v金v銀 ・ ・v金 ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・v歩v角v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v銀v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・v歩 桂 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 銀 ・ 銀 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ 金 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=31 ▲4五桂 まで

上図では既に先手の攻めが極まっている形になっている。後手は角がどこに逃げるか悩ましい。

  1. △4二角
    5五の地点の利きが1枚減ってしまったので▲5五銀と取れるので先手有利。
  2. △2二角
    ▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △2三歩打 ▲3四飛
    この時、3二の金に飛車の利きが利いていないので受けるしかないが、△2三桂とすると角の利きが効かなくなるので(▲同桂とするのではなく)▲5五銀として歩を取って先手有利。

▲4五桂の成立可否の判定条件

基本的にこの攻めが成立するかどうかは以下の2つが大きな条件となっている。

  1. 先手の飛車の位置。
    先手の飛車の位置は2八よりも2九の方が良い。
  2. 後手の飛車の位置。
    後手の飛車が3二の金に利いているかどうか。

ここではそれぞれの可能性を探っていく。

(▲2九飛, △5一飛)型

先手の陣形が最もしっかりしている形なので攻めが成立しやすい。

△2二角 の場合

△2二角 ▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △2三歩打 ▲3四飛 △3三桂 ▲5五銀
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・v飛 ・ ・ ・v香|一
| ・v玉v金v銀 ・ ・v金v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・v歩v桂v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v銀 飛 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 銀 桂 ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ 銀 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ 金 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩三
後手番
手数=39 ▲5五銀 まで
  1. △同銀
    これに対しては▲同銀と取る手と▲同角と取る手があるが、▲同角と強く取る手が有力。
    後手は桂馬を動かすと金が抜かれる恰好なので迂闊に動けない。
  2. △4五銀
    飛車取りに当てる手だが、▲同銀として先手優勢。以下、△同桂 ▲3二飛成 で先手勝勢。5五の駒を取り合った後、▲6一銀打と縛るような手が強烈。

△4二角 の場合

△4二角 ▲5五銀 △同銀 ▲同角
この▲同角が気持ちのよい捌きで、角筋を止めるのが非常に難しい。
後手の持駒:銀
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・v飛 ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v金v銀 ・v角v金 ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 角 桂 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ 銀 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 歩
後手番
手数=35 ▲5五角 まで
  1. △3三桂
    ▲同桂と取る。それに対する後手の応手は以下の二通りが考えられる。

    1. △同角
      角取りを無視して▲7四桂打の王手が強烈。△9二玉 ▲3三角成 △同金 ▲6二桂成 △同金 ▲4二金 で先手勝勢。
    2. △同金
      ▲7四桂打 △9二玉 ▲6二桂成 △同金 ▲4五銀
      ▲4五銀が落ち着いた手で、手渡ししているようだが角頭を守っており相手に楽をさせない一手。
  2. △4四銀
    ▲7七角と引いて壁角を解消し、先手有利。
  3. △同飛
    ▲同銀 △3三桂 ▲同桂 △同角 ▲同銀 で先手優勢。
(▲2九飛, △5二飛)型

△2二角 の場合

△2二角 ▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △2三歩打 ▲3四飛 △3三桂 ▲5五銀 △同銀 ▲同銀
後手の飛車が5二にいる場合は割打ちの銀の可能性があるため、わざわざ角と飛車を交換する必要がないので、△同銀には▲同角と取らずに▲同銀とするのがよい。△4五桂は桂馬を活用しつつ、銀に飛車と角を両方当てる好手だが、▲4一銀打がそれを上回る好手で先手有利。
後手の持駒:銀 桂
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ 銀 ・ ・v香|一
| ・v玉v金v銀v飛 ・v金v角 ・|二
| ・v歩v歩v歩 ・v歩 ・v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 銀v桂 ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ 金 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩三
後手番
手数=43 △4一銀 まで

△4二角 の場合

△4二角 ▲5五銀 △同銀 ▲同角

2九飛型は△3七角の両取りがないので、▲同角と取る。後手は角筋がやはり受けにくいが△3三桂と桂馬をぶつける手は▲7四桂打からの両取りがあり、先手有利。
よって本命は△同飛だが、これには▲同銀 △3三桂 ▲同桂 △同角 ▲6六銀として局面を一度落ち着かせれば先手有利。

後手の持駒:銀
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v金v銀v飛v角v金 ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩 ・v歩 ・v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 角 桂 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ 銀 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 歩
後手番 手数=35 ▲5五角 まで
(▲2八飛, △5一飛)型

△2二角 の場合

飛車先を切れるので自陣の飛車の位置は関係なく、(▲2九飛, △5一飛)型と同じ進行で先手有利に進められる。

4二角 の場合

△4二角 ▲5五銀 △同銀 ▲同銀 △3三桂 ▲同桂 △同角

△3三桂が遊んでいる桂馬を有効活用する手で、これには先手が▲同桂と取るしかないが、それを△同角と取り返す手が好手で銀取りになっている。これは先手が悪いわけではないが、優位を築くことができないので、狙わないほうが良い。

後手の持駒:銀
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀 ・v飛 ・ ・ ・v香|一
| ・v玉v金 ・ ・v角v金 ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・v歩v桂v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 銀 桂 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ 金 ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 歩
手数=34 ▲3三桂 まで
△4二角 ▲同銀 △同角 △同飛 ▲同銀 △3七角打
▲5五角とする手には△同飛とする手が強烈で、飛車が2八にいるために△3七角打が銀と飛車の両取りになってしまう。これははっきりと後手優勢で、この変化では先手は勝つことができない。
後手の持駒:銀
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀 ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v金 ・ ・v角v金 ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 銀 桂 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩v角 ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 銀 歩
手数=36 △3七角 まで
(▲2八飛, △5二飛)型

△2二角 の場合

(▲2九飛, △5一飛)型や(▲2九飛, △5二飛)型を参考。

△4二角 の場合

△4二角 ▲5五銀 △同銀 ▲同銀
(▲2八飛, △5一飛)型と同じく、▲同角と取るのは飛車と銀の両取りがかかって後手有利。△5一飛型では▲同銀の変化も互角の局面だったが、後手の飛車が5二にいるため割打ち銀の楽しみがあり、この変化は先手も十分指せる。
後手の持駒:銀
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v金v銀v飛v角v金 ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 銀 桂 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ 金 ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 歩
後手番
手数=33 ▲5五銀 まで

4四銀型のまとめ

超速が完成している状態での▲4五桂の成立条件と、その時のおおよその戦況を表にした。
活用する時が来てくれると嬉しい。

6二玉型

6二玉からの変化は後手が美濃囲いに囲い、先手は5筋強襲を見せて後手に5筋に歩を打たせて攻めを遅くすることが狙いだった。

後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金v飛 ・v銀v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・v金 ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・v歩v角v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 銀 ・ 銀 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩
後手番
手数=29 ▲4六銀 まで

この局面からの考えられる後手の狙いは「左銀を前線に繰り出す」「6六の銀にプレッシャーをかける」ことの2点である。
先手は「▲5四金として囲いを完成させる」「守りの薄い3筋に狙いをつける」の2点である。

△6四歩 ▲5八金 △6三銀 ▲3八飛

という進行が定跡手順である。ここから後手は△7二金 △7四歩 △7三桂 として6六の銀にプレッシャーをかける狙いがある。
仮にお互いが主張を譲らず自分の狙いだけを優先させた場合はどうなるかを検討してみよう。

△7二金 ▲3五歩 △同歩 ▲同飛 △7四歩 ▲3七桂 △7三桂 ▲3六飛 △6五歩 ▲7七銀 △8五桂 ▲8六銀 △8八角成 ▲同玉 △8四歩
後手の持駒:角 歩
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・v飛 ・v銀v桂v香|一
| ・v玉v金 ・ ・ ・v金 ・ ・|二
|v歩 ・ ・v銀 ・v歩 ・v歩v歩|三
| ・v歩v歩 ・v歩 ・ ・ ・ ・|四
| ・v桂 ・v歩 ・ ・ ・ 歩 ・|五
| ・ 銀 歩 ・ ・ 銀 飛 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 桂 ・ 歩|七
| ・ 玉 ・ ・ 金 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 歩二
手数=48 △8四歩 まで

一気に攻め潰そうとする△8五桂に代えてじっくりと△5五歩とする手は▲5七歩打としっかりと受けておく。後手からは攻めが難しいので先手としては相手の攻めのバリエーションを減らしていく手が有効になりやすい。
今回の手順のポイントは▲3六飛と引くのが好手で、これをしないと▲同玉としたときに△4四角打で王手飛車が炸裂してしまう。この局面自体はyaselmoは先手有利と判断しているが、人間同士の対局だとやはり「先手の飛車が上ずっていて狙われやすい格好である」ことや「玉のコビンが空いていていつでも王手をかけられる形である」ことや「8六の銀が桂馬に挟まれていて玉の守りに利いていない」ことから先手も指し手が難しいように感じる。
ただ、yaselmoはここで絶妙手を発見したためその手順を記載する。それは上図の局面から、

▲7五歩 △同歩 ▲同銀 △7四歩打 ▲8四銀 △8三歩打 ▲7三歩打!!
この▲7三歩打が好手で、△同金と取れば▲6二角打が決まって後手勝勢。金が逃げればどこに逃げても▲9八玉とこちらも逃げる。一歩で相手の陣形を見出したのは大きな功績で、これで先手がやれると分析している。

△6五歩を咎める手はなかったか?

いろいろな手を指してみて検討させてみたが、yaselmoは△6五歩を咎めようとする手を指さなかった。ソフト的には後手に△6五歩とさせて▲7七銀と引かせられても十分先手が有利だと考えているようだ。