Mush.releaseとは
メガホンレーザー解禁の手順とやることは同じですが、ちょっと詳しく解説する感じになります。
なにやらコメントで「4.8.0はMushの置き換えができない」ときいたので本当かどうか試してみることにしました。
アップデータであるNCAを展開してできるフォルダには実行ファイルであるexefsとデータであるromfsがあります。
そのromfsにあるpackフォルダ内にMush.release.packがあり、そこでブキなどの全てのパラメータが設定されています。
最新のアップデータのブキパラメータを知るためにはまず最新のアップデータを取得しなければいけません。
アップデータはHACGUIを使うのが最も手っ取り早いです。これでアップデータをNCA形式で抽出することができます。
ただし、公開されているHACGUIはFW6.2.0までしか対応していません。
それ以上の方は現状諦めるか、ダウングレードして実行してください。
Mush.release.pack
NCAはtitle keyで暗号化されているのでhactoolを使って復号します。
本家のhactoolは64bitにしか対応していないので32bit向けにビルドした記事を載せておきます。
hactoolの使い方は気が向けば書きますが、期待しないでください。
さて、hactoolでNCAを復号すると “romfs/Pack”に以下の五つのファイルがあるのがわかります。

.packとは書いてありますが、実際には非圧縮のSZS(つまり.sarc)のようです。
つまり、sarc_toolを使って展開できるということです。
展開するのはドラッグアンドドロップでもいいですし、コマンドでもいいでしょう。

いろいろなファイルがありますが、暗号化の方式が変わったためにいくつかのファイルはひらくことができません。
ひらくことができるファイルは以下の六つです。
- GearInfo_Clothes.release.byml
- フクのギア情報
- GearInfo_head.release.byml
- アタマのギア情報
- GearInfo_Shoes.release.byml
- クツのギア情報
- MapInfo.release.byml
- マップ情報(中を見てないのでよくわからない)
- NpcInfo.byml
- NPC情報(よくわからない)
- WeaponInfo_Main.release.byml
- ブキに与えられるSPの種類などのパラメータ
まあ基本的にはWeaponInfo_Main.release.bymlが弄れたらそれでいいでしょう。
BYML復号
BYMLはBPRMと構成が全く同じなので同様の方法で復号することができます。
やり方は以下の記事で書いてあるのでどうぞ。
復号したXMLをひらくとこんな感じでパラメータが設定されているのがわかります。

スペシャルの種類を変えたければSpecialの項目を変更すれば良いわけです。
今回はスプラマニューバーのスペシャルをメガホンレーザーに変えてみようと思います。

ついでにボムをスプラッシュボムに変えて、スペシャルコストも0にしてみます。
全てのブキのスペシャルをxmlを弄って0にするのは面倒ですが、IPSwitchを使えば一発でできるので興味がある方はどうぞ。
やってみた
リパック(再圧縮)せずに置換する方法もあるのですが、今回はリパックしてチャレンジしてみることにしました。
リパックはSwitch-Toolboxを使う方法とsarc_toolを使う方法があるのですがどちらも試して更にファイルサイズがどうなるかについても調べました。

単純にファイルを開いてそのツールで保存した場合のファイルサイズの違いを調べました。
サイズ | 動作 | |
元ファイル | 1,220,344 bytes | 可 |
Switch-Toolbox | 1,220,144 bytes | 可 |
sarc_tool | 1,219,960 bytes | 可 |
-compress N | 851,403 bytes … etc | 不可 |
Switch-Toolboxは “457e4f68085e5d49c727c2857fbc1f4c61ab7c30” を使用しています。

Switch-Toolbox, sarc_tool共に元ファイルから少しサイズが小さくなりましたが、動作することを確認しました。
sarc_toolの方は圧縮率設定をするとN=0を指定しても起動しなくなりました。圧縮率は設定しないのが無難でしょう。

ちなみに保存場所は “/atmosphere/titles/01003BC0000A0000/romfs/Pack/” ですね。
タイトルIDはUS版のスプラトゥーン2なので国内版は知りませんが…

動作チェック
今まで通りあっさりと置換できてしまいました。
あっさりすぎて特に何も感慨深くなかったのですが、自分で移植したOffline Shopのコードが間違っていたので修正しました。
// Offline Shop [Zewia] @enabled 014D34E8 200080D2
オフライン状態だとショップに入れないのですが、このコードを有効にすれば入れます。
なんでこんな事をしたかというと、SplatHexが4.8.0に対応していなくてブキを変更することができないんですよね。
自分で改造してもいいんですが、面倒なのでまあ普通にブキ開放すればいいやってなりました。
最後に
スプラのハックがめんどくさくなったのはまあ単に関心がなくなったのといつまで経ってもカスタムステージがリリースされないからですね。
あとは、コードを見つけてもアップデートのたびにころころ変わるので移植がめんどくさいというのもあります。
Splatoon-2-Misc-Patchesも4.4.0から全く更新されていないのでシーン全体としてちょっと停滞気味なのかもしれませんね。
ちなみに、報酬がないからやる気がないだけでモノがもらえるならあっという間に解説記事書くのでよろしくおねがいします。

自身を天才と信じて疑わないマッドサイエンティスト。二つ上の姉は大英図書館特殊工作部勤務、額の十字架の疵は彼女につけられた。
コメント
今回はスプラマニューバーのスペシャルをメガホンレーザーに変えてみようと思います。
とありますが、どうやってその項目がその武器と分かるんですか?
XML内にArcNameというパラメータがあり、スプラマニューバーの場合は”Wmn_Twins_Normal”となっているので区別できます。
返信ありがとうございます。
おかげでxmlを編集することは出来ましたが、
WeaponInfo_Main.release.xmlからMush.release.packまで戻す方法が分かりません。そこを詳しく教えていただけませんでしょうか?
T4Dを使ってXMLをBYMLに戻し、Packファイルとして読み込ませるまでの記事を書きました。
一度目を通していただけると幸いです。
記事を見てみます。ありがとうございます
コメント失礼します。私はオフラインで武器屋を解放しようとしているのですが、イマイチやり方が分からないのですがどのようにすればよろしいのでしょうか?
ブキであればSplatHexを使えばブキ屋で購入しなくても全てのブキを開放することができます。
ご返信ありがとうございます。
SplatHexを使ってやってみました。ですがWeapons Editorを開いたところエラーが起こって開かないのですがこれはファイルが壊れているという事でしょうか?それとも私の場合擬似アップグレートしているのでそのことが原因でしょうか?
あー、スプラトゥーンのバージョンが高いと確かにブキのアンロックはできなかったような気もします。
IPSwitchで開放する方法もあるはずなので、記事にしてみますね。
わかりました!ありがとうございます。えと、バージョンが高いという事は擬似アップグレートで3.1.0にしていても実際は元の5.3.1なので反映されないという事ですかね…
3.1.0のセーブデータでしたらSplatHexでちゃんとアンロックできたような気もします。
いま、バージョンいくつでスプラトゥーンを遊ばれていますか?
元々5.3.1で遊んでいてstarlionを使うために疑似バージョン3.1.0にして今は遊んでいます。
ランク、お金、サザエは変えることが出来たのですが、やっぱり武器だけエラーが出て解放出来ませんでした。