M1 MacでRyujinxを動かす

By tkgstrator at

Ryujinx

Ryujinx はニンテンドースイッチのエミュレータで Windows, macOS, Linux に対応しています。

動作要件

  • 最低 8GB の RAM
  • OpenGL 4.5 以上または Vulkan に対応した GPU
  • prod.keys, title.keys
  • XCI または NCP
  • 64bitOS

実際に動作させるにあたって CFW が導入可能なニンテンドースイッチは不要ですが、キーの取得とゲームのダンプのためには実機が必要になります。実機を持っていないのにエミュレータを動かすことはできません。

Ryujinx でできること

  • 起動
  • アップデート
  • DLC の追加
  • エミュレートサーバを利用したオンラインプレイ
  • RomFS を利用した MOD
  • ExeFS を利用した MOD

という感じで、実機でできることはほとんど全てできます。ゲームの動作が完璧でない以外は完全に上位互換です。

スプラトゥーン 3 とかを動作させるとシェーダーが多い場面などは読み込みにめちゃくちゃ時間がかかります。

M1 Ultra で解像度を二倍にスケーリングした上でも 30fps だとサクサク動きます。スプラトゥーンは 60fps で 1080p なのとオブジェクトが多くて重いときがあります。最適化すればなんとかなるのかなあ感がありますね。

動作させてみた結果

アーシャのアトリエ

スイッチ版は知らないのですが、PS3 版では 720p30fps でした。スイッチ版でも常に 30fps らしく、2 倍にスケーリングしても 30fps を安定して出すことができ、特にバグもなく遊ぶことができました。

Root Film

ノベルゲーで、ゲーム自体は全く重くないのですが、UI などの表示が乱れる(何も表示されない)などの不具合がありました。単にスケーリングしているのが悪いだけかもしれませんが、そこまで調べきれていません。

Compatibility listによると普通に動いている人がいるので、単にウチの環境がバグっているだけかもしれません。

スプラトゥーン 3

初回起動時やアニメーションの表示時にめちゃくちゃ重たくなります。

一度シェーダーのキャッシュが作成されると軽くなります。スプラトゥーン 3 は広場以外では 60fps が要求されるので、現段階では快適に遊ぶのは難しいかもしれません。

スプラトゥーン 2

チュートリアルのキャラクターメイクの場面までしか遊んでいないのですが、スプラトゥーン 3 に比べては軽かったです。

感想

ニンテンドースイッチのプロコントローラーを認識させてジャイロ機能も全く問題なく使えました。LFS にも対応しており、MOD 対応や DLC、アップデートやオンラインプレイにも対応しており、基本的な機能についての完成度はかなり高い印象を受けました。

シェーダーの読み込み時が重いのは仕方ないのなあという気もしていますが、今後の開発に期待です。

記事は以上。